福島の甲状腺がん集計漏れ11人 検査の信頼性揺らぐ

福島県の甲状腺検査の流れ

 東京電力福島第1原発事故の後、福島県が県内全ての子ども約38万人を対象に実施している甲状腺検査で、集計から漏れていた甲状腺がん患者が11人いることが7日、関係者への取材で分かった。事故当時4歳以下も1人いた。県内で多く見つかっている子どもの甲状腺がんと事故との因果関係を調べる検査の信頼性が揺らいだ格好だ。

 福島市で8日に開かれる県の「県民健康調査」検討委員会の部会で報告される。

 県の検査は2011年度に開始、今年5月から4巡目が始まった。これまでがんと確定したのは162人、疑いは36人に上る。


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