2年に1度、大規模サンゴ白化も 豪グレートバリアリーフ

白化現象が深刻化したオーストラリアのグレートバリアリーフ(共同)

 【シドニー共同】環境問題に関するオーストラリアの調査機関「気候評議会」は5日、温室効果ガス排出量が大幅に削減されない限り、北部沖にある世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」で2年に1度、サンゴの死滅につながる大規模な白化現象が起こる可能性があるとの報告書を発表した。

 グレートバリアリーフはユネスコの世界遺産で、南北約2千キロにわたって広がる。

 報告書によると、サンゴは海面の温度が季節の最高気温の平均を1〜1・5度上回ると白化現象が起きる危険にさらされる。2016年2〜4月には1900年代以来、最も高い海面温度を記録したため約30%のサンゴが死滅した。


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