日本の石炭消費4年ぶり増 火力発電量の伸び要因

仙台港で運転する石炭火力発電所「仙台パワーステーション」=1月、仙台市宮城野区

 地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出が多い石炭の国内消費量が、2017年は4年ぶりに増加したことが英石油大手BPの最新の統計で1日、分かった。

 各国で石炭火力発電が縮小する中、日本は発電量が伸びたためで、温暖化防止に向けたエネルギー転換が遅れていることを示すデータ。石炭火力発電所の新増設計画が相次ぎ、国内外から「温暖化対策に逆行する」と批判が上がっている日本の姿勢に、さらに風当たりが強まりそうだ。

 BPによると、日本でエネルギー源として使われた石炭の消費量は17年に原油換算で1億2050万トンとなり、前年比1・7%の増。


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