不妊手術推奨運動に「思想残る」 障害者支援者団体、兵庫県を批判

旧優生保護法下の兵庫県で行われた「不幸な子どもの生まれない運動」について考える集会=30日午後、神戸市

 旧優生保護法(1948〜96年)下で強制不妊手術の費用を負担するなどした兵庫県の「不幸な子どもの生まれない運動」について考える集会が30日、神戸市で開かれた。障害者支援団体の関係者らは「きちんと総括しておらず優生思想が現代にも残った」と批判した。

 この運動に詳しい松永真純大阪教育大非常勤講師は「謝罪がないまま今に至っていることは非常に深刻。問題を過去のこととせず、一人一人が向き合うことが大切だ」と話した。

 集会では、当時の知事が主導したとされる経緯や、反対活動をした障害者団体が紹介された。


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