規制委員長、もんじゅ視察 燃料取り出し準備確認

高速増殖原型炉もんじゅで、核燃料を取り出す設備などを視察する原子力規制委の委員ら=30日午前、福井県敦賀市

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は30日、廃炉が決まった日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)を視察した。機構は、原子炉などにある計530体の使用済み燃料の取り出し作業に7月下旬から着手する計画で、準備状況などを確認するのが狙い。昨年9月の委員長就任後、更田氏が現地を訪れるのは初めて。

 確認するのは、原子炉容器上部で核燃料の取り出しに使う設備や、機構の作業体制、燃料の模擬体を使った訓練の実施状況など。

 廃炉計画では、2047年度までの30年間で廃炉を完了するとしている。冷却材のナトリウムは扱いが難しく、廃炉作業は難航が予想される。


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