中国、預金準備率引き下げへ 過剰債務の企業を支援

 【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は24日、特定の金融機関を対象に、預金の一定割合を金融機関から強制的に預かる預金準備率を0・5%引き下げると発表した。7月5日に実施する。金融機関は顧客に貸し出すことができる資金が増えるため、市場に7千億元(約11兆8千億円)を供給する効果があるという。過剰債務などに苦しむ企業を支援する狙いだ。

 米国との貿易摩擦の激化による景気への悪影響も懸念される中、実体経済を下支えする構えだ。

 人民銀は、企業の過剰債務を減らすための「債務の株式化」を促進することと、零細企業向け貸し出し増の二つの目的に絞って資金供給するとしている。


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