日本海洋掘削が会社更生手続き 負債総額が約860億円

会社更生手続きの開始を申し立て、記者会見する日本海洋掘削の市川祐一郎社長=22日午後、東京都中央区

 原油やガス田の掘削を請け負う東京証券取引所1部上場の日本海洋掘削は22日、東京地裁に会社更生手続きの開始を申し立て、同日付で保全命令を受けたと発表した。原油価格が低迷した時期に石油掘削装置事業が不振となり、経営が悪化した。負債総額は連結ベースで約860億円。

 東証は22日、日本海洋掘削の上場廃止を決定した。

 日本海洋掘削は2018年3月末に155億円の債務超過に陥った。取引銀行などと再建策を協議していたが、自助努力による経営改善が困難だと判断したという。


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