阪大、iPS心臓臨床研究遅れも 大阪地震被災で培養やり直し

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した心筋シートを重症心不全患者の心臓に移植する大阪大チームの臨床研究が、大阪府北部地震で研究施設が被災した影響で、当初の計画より遅れる可能性があることが21日、大阪大病院への取材で分かった。

 チームの研究施設は同病院内にあり、立地する吹田市は18日朝の大阪府北部地震の際、震度5強を観測。病院はその後の地震発生を警戒し、20日夕まで研究施設への立ち入りを禁じた。21日時点でも機器の点検や片付けが続いている。

 iPS細胞の培養は継続的に栄養分の交換が必要。施設立ち入り禁止で培養が一時中断し、最初からやり直すことになった。


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