介護職員充足率、地域で大きな差 団塊世代75歳以上の25年度に

特別養護老人ホームの昼食風景=2015年

 団塊の世代が全員75歳以上になる2025年度に、必要とされる介護職員数に対し確保できる見込み数の割合(充足率)は、都道府県による地域差が大きいことが21日、厚生労働省の推計に基づく分析で判明した。最も低いのは福島、千葉の74・1%で、必要な職員数の4分の3に届かない見通し。充足率が最も高い山梨の96・6%と20ポイント以上の差があった。全国平均は86・2%。100%確保できるとした都道府県はなかった。

 担い手が適切に確保できないと、地域によっては高齢者が十分な介護サービスを受けられない恐れもある。


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