フジタ没後50年展が盛況、パリ マイヨール美術館

藤田嗣治の没後50年展が開かれているマイヨール美術館の玄関に並ぶ来場者ら=19日、パリ(共同)

 【パリ共同】20世紀前半のパリで活躍し、エコール・ド・パリと呼ばれた芸術家らを代表する画家、藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886〜1968年)の没後50年展がパリのマイヨール美術館で3月から開かれ、盛況が続いている。7月15日まで開催。

 フランスに1913年に渡った藤田は名声を得た後、第2次大戦前や戦中に巨大な油彩画「秋田の行事」、壮絶な戦争画「アッツ島玉砕」などを残した。戦後はフランス国籍を獲得し、68年にスイスで死去。フランス人の間では主に宗教画、人物画の巨匠として今も人気は絶大だ。

 没後50年の大規模な回顧展は東京、京都などでも予定されている。


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