熊本城の被災櫓倒壊 大雨が影響か

倒壊した熊本城の元太鼓櫓=20日、熊本市(同市提供)

 熊本城(熊本市)で20日午後5時ごろ、見回り中の警備員が、熊本地震で傾くなどの被害が生じた元太鼓櫓が倒壊しているのに気付いた。けが人はなかった。市は、石垣の隙間に大量の雨水が入り込むなどして強度が下がったためとみている。

 市によると、櫓は2003年に復元されたもの。木造平屋で床面積は約60平方メートル。16年4月の大地震で、石垣が一部崩れて建物が傾き、不安定な状態だった。今年8月以降、解体と再建に着手する予定だった。

 20日午後3時半ごろに市職員が近くを通った時、櫓は倒壊していなかったという。


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