ハンセン病療養所医師確保を要望 超党派議員ら

 超党派の国会議員による「ハンセン病対策議員懇談会」は20日、療養所の医師確保を求める決議を採択し、加藤勝信厚生労働相に決議文を手渡した。厚労省によると、全国に13ある国立療養所の医師定員数は計146人だが、今年4月現在で約7割の105人しかいない状態となっている。

 議員懇談会によると、療養所が離島やへき地にあることや、民間との給与面での待遇差が大きいことなどが要因。決議文は「入所者の高齢化が進み、医療ニーズはますます高まる。医師確保は喫緊の課題だ」として、国に対し大学病院や近隣の医療機関への働きかけや、給与面での処遇改善を図ることを求めた。


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