驚きの相手「半端ない」 代名詞は高校時代きっかけ

コロンビア戦の試合会場で、日本サポーターが掲げた「大迫半端ないって」と書かれた応援幕=19日、サランスク(共同)

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本代表の初戦で勝ち越しゴールを決めた大迫勇也選手(28)は、活躍するたびサポーターが叫ぶ「半端ない」が代名詞だ。高校時代に見せたスーパープレーに驚いた相手選手から思わず飛び出した言葉がきっかけで生まれた。

 2009年1月、全国高校選手権の準々決勝。鹿児島城西高3年の大迫選手は、滝川二高(兵庫)との対戦で、後方から来たボールを走りながら足元に収め、シュートを放った。

 この試合で大迫選手の2得点を含め6失点で敗北した滝川二高の主将は、ロッカールームで「大迫、半端ないって」「あんなんできひんやん、普通」と絶叫。この場面が動画投稿サイト「ユーチューブ」で反響を呼び、再生回数が伸びるにつれ代名詞になっていった。

 19日のコロンビア戦。出身地の鹿児島県南さつま市では観戦に集まった人たちが、地元の後援会が新たに作った「半端ない!」と記されたスティックバルーンを手にしていた。後援会の関係者は「半端ない活躍で勝利に貢献してほしい」と2戦目以降もゴールが続くよう期待を寄せた。


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