物価先行きに不確実性と日銀 4月会合の議事要旨公開

 日銀は4月26、27日の金融政策決定会合の議事要旨を公開した。これまで明示していた2%の物価上昇目標を達成する時期の見通しを削除するに当たり、複数の委員が、物価の先行きにはさまざまな不確実性があり、数字だけに過度な注目が集まるのは適当ではないとの考えを示した。

 多くの委員は、市場の一部では、2%程度に達する時期を達成期限ととらえ「その変化を政策変更に結びつけるといった見方も根強く残っている」と懸念を示した。日銀は大規模金融緩和の開始後、2%達成時期を6回先送りした。目標達成が不安視されると、追加緩和観測が出ていた。


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