ロシア、W杯開幕日に増税発表 政府に不満噴出

 【モスクワ共同】サッカーのワールドカップ(W杯)が開幕した14日、開催国ロシアの政府は付加価値税を現行の18%から20%に増やし、年金受給年齢を引き上げると発表した。国民の注意がそれる機会をわざと選び、痛みを伴う財政改革案を発表したとの不満が国内で噴出している。

 大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツの電子版は、政府が公約に反して社会全体で議論せず「重大な決定をするのに最もふさわしくないタイミング」を選んで発表したと非難した。国民が熱狂する大会が終わるころには「不人気な法案は既に下院で承認されているだろう」と皮肉った。


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