前伊東市長が土地購入指示か ホテル跡地の売買巡り収賄容疑

 静岡県伊東市が2015年に購入した市内のホテル跡地の売買を巡り、現金約1千万円を受け取った疑いがあるとして警視庁が収賄容疑で捜査している当時現職の佃弘巳前市長(71)が、跡地の購入を検討するよう自ら事務方に指示していたとみられることが14日、元市幹部への取材で分かった。

 警視庁は佃前市長が見返りを得るために土地の購入を積極的に進めた可能性もあるとみて、取引の詳しい経緯を調べる。

 捜査関係者などによると、土地は10年に廃業の伊東マンダリン岡本ホテル跡地で、14年に市内の不動産会社が約4800万円で取得。更地にした後、市が15年、2億500万円で購入した。


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