函館にスルメイカ初水揚げ 不漁続き「今年こそ」

初競りに出されたスルメイカと仲買人=2日早朝、北海道函館市水産物地方卸売市場

 北海道函館市の近海でスルメイカ漁が解禁され、2日早朝、約1・5トンが初水揚げされた。例年より少なめ。市水産物地方卸売市場での初競りでは、冷凍せずに水揚げした「いけすイカ」が1キロ4300円の高値で取引された。ここ数年、深刻な不漁が続いており、漁業者からは「厳しい」との声が漏れた。

 解禁は1日。北海道松前町沖に出漁した18隻は2日午前2時ごろまでに港に戻った。船のいけすから網ですくい上げられたイカは勢いよく跳ね、水を噴き出していた。

 初物を競り落とした地元の鮮魚仲卸業「二階商店」の横山亜暁営業部長(45)は「今年こそいっぱい取れてくれれば」と期待を寄せた。


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