次世代加速器で積極姿勢求める 物理学者、日本政府に

「国際リニアコライダー」の建設計画に関して、記者会見する物理学者ら=31日午後、福岡市博多区

 宇宙誕生の謎に迫る次世代加速器「国際リニアコライダー」の建設計画について物理学者の国際組織は31日、福岡市で会議を開き、建設に向けて積極的なメッセージを今年中に出すよう日本政府に求める声明を出した。

 建設候補地は岩手・宮城両県の北上山地で、費用は約5千億円。文部科学省は計画の評価を続けており、建設への態度を明確にしていない。

 声明は「国際プロジェクトとしてのみ実現することができる」と強調。建設への協力方針を含む研究戦略について、欧州各国が2019年初めに決め始めると指摘。日本政府が今年、前向きな姿勢を示すことが非常に重要だと訴えている。


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