WHO、世界でなお2割喫煙 年間700万人が死亡

北京市内のタバコ店

 【パリ共同】世界保健機関(WHO)は31日「たばこ規制枠組み条約」が定める喫煙規制の広がりにより、欧米などの高所得国を中心に喫煙人口が減っているものの、世界でなお15歳以上人口の20%がたばこを吸っているとの報告書を発表した。アジア、東欧などの中・低所得国で減少スピードが遅くなっているとしている。31日はWHOが定めた「世界禁煙デー」。

 WHOは喫煙による死者が世界で年間700万人以上に達していると強調。「喫煙に心臓発作や脳卒中を引き起こす恐れがあるとの知識を持つ人はまだ少ない」と指摘、喫煙や受動喫煙の健康リスクについて一層の啓発活動が重要だとしている。


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