文春社長に常務の中部氏が内定 当初案に内部で反発

 文芸春秋は30日、役員会を開き、中部嘉人常務(58)を社長に、古田維常務(63)を専務にそれぞれ昇格させる人事を内定した。松井清人社長(67)は退任。6月21日の株主総会と取締役会に諮る。今回の役員人事を巡っては、松井社長による当初案に内部で反発の声が上がっていた。

 同社役員によると、松井社長は4月、社長を退き会長に就く意向を示したが、一部の役員が強く反発。松井社長は今月、会長就任は断念する意向を周囲に伝えたものの、中部氏を社長にするなどとした次期役員の人事案は提示した。

 一方で、管理職の一部が今月、全役員宛てに社長案を再検討するように要望書を提出した。


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