東電、避難住民との和解案拒否 飯舘村145人の賠償請求

 福島第1原発事故で避難を余儀なくされた福島県飯舘村の住民約3千人が、東京電力に損害賠償を求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、このうち145人の和解案を東電が拒否していたことが25日、分かった。住民側弁護団が記者会見して明らかにした。

 和解案は、東電が1人当たり15万〜50万円を支払う内容。原子力損害賠償紛争解決センターが受諾するよう勧告したが、東電は4月20日付の回答書で拒否した。

 東電は14年2月、帰還困難区域に指定されている飯舘村長泥地区の住民約180人が申し立てたADRで、賠償金を支払う和解案を受諾。「この申し立てに限り受諾する」としていた。。


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