天皇陛下が最後の田植え 皇太子さまに継承へ

皇居内の生物学研究所隣にある水田で田植えをされる天皇陛下=25日午後(宮内庁提供)

 天皇陛下は25日、皇居内の生物学研究所の隣にある水田で、毎年恒例の田植えをされた。田植えは、農業奨励のために昭和天皇が始め、陛下が引き継いだ行事。来年4月末に退位する陛下にとって、今年が最後となる。来年は新天皇となる皇太子さまが担う見通し。

 陛下は長靴を履いて水田に入り、腰を落とし、丁寧にもち米のマンゲツモチを植えた。皇居内で収穫した種もみを陛下自らがまいて育てた苗で、この日はうるち米のニホンマサリの株も植えた。後日も田植えを続け、9月下旬に刈り取る予定だ。

 収穫したコメは11月の「新嘗祭」など、皇室の神事に使われる。


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