興福寺中金堂に高僧14人の柱絵 奈良、開眼法要営む

興福寺中金堂の「法相柱」=25日、奈良市

 10月の落慶に向けて再建中の興福寺中金堂(奈良市)で25日、玄奘三蔵ら法相宗にゆかりのあるインド、中国、日本の高僧14人の絵を張り付けた柱が完成し、開眼法要が営まれた。

 興福寺によると、中金堂は興福寺の中心的な建物だが、度重なる火災で、僧を描いた「法相柱」が焼失。復元された柱は高さ約10メートル、周囲約2・45メートル。群青色の背景に描かれた僧の絵が柱に張り付けられた。

 午後2時すぎ、本尊釈迦如来坐像近くにある法相柱のそばで多川俊映貫首らが般若心経を唱え法要。描いた日本画家畠中光享さん(71)らが参列した。


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