福島・大熊町、役場新庁舎に着工 来春の一部避難解除を控え

福島県大熊町の新庁舎着工式でくわ入れをする渡辺利綱町長=24日午前

 東京電力福島第1原発事故により全域避難が続く福島県大熊町で24日、役場新庁舎の着工式が開かれた。町は来春、新庁舎ができる大川原地区など一部地域の避難指示解除を目指しており、帰還する住民の受け入れ態勢を整える。来年3月に完成し、翌4月から業務を始める予定。

 式典で渡辺利綱町長は「町内で本格的な役場業務を再開することは、われわれの悲願であり、ようやくスタート地点に立った。新庁舎が復興のシンボルとして町政の中核を担うと同時に、町民の憩いの場として末永く親しんでもらえることを期待している」とあいさつした。

 新庁舎は2階建てで、外観は木目調にする。


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