体育館利用者への注意3割せず 床板剥離問題

 体育館で床板から剥がれた木片が体に突き刺さる事故が相次いだ問題で、消費者安全調査委員会(消費者事故調)は23日、体育施設を調査した結果、利用者への適切な注意喚起が行われていない施設が3割に上ると明らかにした。

 文部科学省が昨年5月、全国の施設所管者に「注意事項を見やすい場所に掲示するなどして利用者に分かりやすく伝える」よう通知。同省が昨年12月時点で学校の体育館1897カ所、地方公共団体が設置した767カ所を抽出調査した結果を事故調に報告した。

 通知に従って注意喚起をしていない施設は、学校の体育館では30・5%、地方公共団体の体育館では37・4%だった。


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