中国爆撃機が離着陸訓練 南シナ海の滑走路か

「南部海域の島しょ」で離着陸訓練をする中国空軍の爆撃機「轟6K」(新華社=共同)

 【北京、ワシントン共同】中国国防省は18日、空軍の爆撃機「轟6K」など複数の爆撃機が「南部海域の島しょ」で離着陸訓練を実施したと発表した。具体的な場所は不明だが、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)のボニー・グレーザー上級顧問は、滑走路が整備されている南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島の永興(ウッディー)島だとの見方を示した。事実であれば南シナ海での爆撃機の離着陸は初めてとしている。

 中国の南シナ海進出に反発する米国をけん制する狙いがあるとみられる。国防省は「全領域に到達し、全方位に攻撃する能力を高めた」と強調した。


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