強制不妊、男女3人が17日提訴 旧法は違憲、国に賠償請求

 旧優生保護法(1948〜96年)に基づき不妊手術を強制されたのは憲法違反で、国は救済措置を怠ったとして北海道、宮城県、東京都の70代の男女3人が17日、国に損害賠償を求める訴訟を札幌、仙台、東京の各地裁に起こす。1月に宮城県の60代女性が仙台地裁に国家賠償請求訴訟を起こしており、原告は全国で計4人となる。

 原告側は、96年の旧法改定後も救済に応じていない政府の責任を追及する構え。全国調査に乗り出したものの謝罪や補償になお慎重な政府の対応への影響が注目される。

 提訴するのは札幌市の小島喜久夫さん(76)のほか、宮城県の女性と東京都の男性。


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