データ誤りは保安規定違反 東海第2原発で規制委

 原子力規制委員会は16日の定例会合で、日本原子力発電が再稼働を目指す東海第2原発(茨城県)について、核燃料に関するデータが審査資料に誤って記載されていた問題は保安規定違反に当たると判断した。

 誤記載は1月に発覚。規制委によると、原子炉に装填した燃料棒の最上部が実際よりも約5センチ低く記載されているものがあった。このため、原子炉水位計の機能を確認する検査などが不十分になり、保安規定に反した。

 東海第2は、運転開始から40年となる11月末までに再稼働審査など三つの審査に合格しなければ廃炉を迫られる。誤記載受け、原電は運転延長に向けた特別点検を一部やり直した。


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