GDP9期ぶりマイナス 実質年0・6%減、消費低調

GDP速報値

 内閣府が16日発表した1〜3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0・2%減、年率換算で0・6%減となり、9四半期(2年3カ月)ぶりにマイナスに転じた。個人消費と企業の設備投資が減少し、住宅投資も落ち込むなど内需が総じて低調だったことが響いた。

 茂木敏充経済再生担当相は国内景気について「緩やかに回復しているとの認識に変わりはない」との談話を発表。民間エコノミストの間でも、景気の減速は一時的で再び回復に向かうとの見方が広がるが、米国の保護主義的な政策などリスク要因は多く、先行きは不透明さが増している。


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