東芝、半導体事業の売却方針維持 車谷会長「中国審査待つ」

記者会見で質問に答える東芝の車谷暢昭CEO。左は綱川智社長=15日午後、東京都港区の本社

 東芝の車谷暢昭代表執行役会長兼最高経営責任者(CEO)は15日、東京都内の東芝本社で記者会見し、中国当局による独禁法審査が遅れている半導体子会社「東芝メモリ」について「審査結果を待つ状況に変わりはない」と述べ、売却方針を維持すると強調した。

 車谷氏は「(中国当局から)ネガティブな情報は得ていない」とも語った。審査は今月28日に期限を迎えるが、結論が出なかった場合の対応に関しては明言しなかった。

 策定中の5年間の中期経営計画は年内に公表する。利益の大半を稼いでいる東芝メモリの売却を前提にしており、成長戦略が課題となる。


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