ゼネコン大手2社減益、談合響く 18年3月期

 ゼネコン大手4社の2018年3月期連結決算が15日、出そろった。東京五輪を見据えた首都圏の再開発活発化で業績は底堅いが、リニア中央新幹線工事の談合事件の関連損失を計上した大林組、清水建設の2社が減益だった。

 大林組は談合事件の関連損失を41億円計上し、純利益は前期比1・9%減の926億円だった。清水は罰金や課徴金を見込み20億円の特別損失を積み、純利益が14・1%減の849億円だった。

 一方、談合事件では受注調整していないとして公判で争う姿勢の鹿島と大成建設は純利益が過去最高。独禁法違反の対象となった工事を受注しておらず、関連損失を計上しなかった。


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