豪の104歳科学者が安楽死 「歓喜の歌」聴き薬物注射

9日、スイス・バーゼルで安楽死の前日に記者会見するグドール氏(AP=共同)

 【シドニー共同】安楽死を希望していた104歳のオーストラリア人科学者が11日までに、渡航先のスイスで致死量の薬物を注射し死亡した。最後の食事に好物のフィッシュ&チップスとチーズケーキを取り、ベートーベンの「歓喜の歌」が流れる中、家族に見守られながら最期を迎えたという。AP通信などが伝えた。

 オーストラリア西部パースにあるエディス・コワン大の研究者デービッド・グドール氏は、重大な病気を患っていたわけではなかったが、近年、運動能力や視力の低下から生活の質が下がり、人生を楽しめなくなったと感じ、自死を望むようになったという。


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