稀勢の里、夏場所出場厳しさ増す 琴奨菊に6勝10敗、精彩欠く

 大相撲で左大胸筋などのけがのため6場所連続休場中の横綱稀勢の里は8日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門による連合稽古で、元大関の平幕琴奨菊に6勝10敗と精彩を欠き、夏場所(13日初日・両国国技館)の出場に厳しさが増した。

 踏み込みで負けると、すぐに左を差し込まれ腰が伸びた。珍しく引いてしまう場面もあった。勝った相撲も土俵際での突き落としがあり、先手を取って攻める内容は少なく、いら立ちを隠せなかった。

 夏場所への思いを問われると「また、しっかりやるだけ」と言葉を濁した。


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