稀勢の里、9戦全勝も不安視 連合稽古、夏場所出場言及せず

二所ノ関一門の連合稽古で嘉風(手前)と相撲を取る稀勢の里=東京都江東区の尾車部屋

 大相撲の二所ノ関一門による連合稽古が7日、東京都江東区の尾車部屋で始まり、左大胸筋などのけがで6場所連続休場中の横綱稀勢の里は平幕嘉風に9戦全勝したが、本調子とはいえない内容に親方衆からは不安視する声が相次いだ。

 立ち合いで得意の左おっつけで崩す場面はなかった。左を固めて当たり、左四つでつかまえて体格差を生かした寄りなどが大半。食い下がる相手に右上手を引くのも苦労した。稀勢の里は「良くなってはいる。あと少しの修正。腕の使い方もそう」と話した。

 6日は風邪で稽古を休んだが、体調に問題がないことを強調。ただ、夏場所への出場可否については言及しなかった。


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