豪、野生コアラ保護に37億円 20年間で26%減少

オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のコアラ(同州提供・共同)

 【シドニー共同】オーストラリアのニューサウスウェールズ州は7日までに、野生のコアラ保護のため4500万豪ドル(約37億円)を投じると発表した。州内には推定で3万6千匹の野生コアラが生息しているが、最近20年間で約26%減少しており、州政府は生息数を増やすことを目指す。

 州北東部の太平洋沿岸にあり、東京ドーム約5200個分に相当する約2万5千ヘクタールの州営林を保護区に指定。病気やけがのコアラを治療する病院や観光センターを新設する。

 道路横断中に交通事故に遭い死んでしまうコアラも多く、路上に出ないようフェンスを設置するなどの工事も実施する。


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