絵本作家の加古里子さんが死去 「だるまちゃん」シリーズ

「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」など加古里子さんの絵本

 戦後の児童文学に大きな功績を残し、「だるまちゃん」シリーズや科学絵本などで知られる絵本作家で、児童文化研究家の加古里子(かこ・さとし、本名中島哲=なかじま・さとし)さんが2日に死去していたことが7日、分かった。92歳。福井県出身。葬儀・告別式は親族で行った。

 1948年東大工学部卒。昭和電工の研究所に勤める傍ら、川崎市の貧しい地域で社会事業(セツルメント)に加わり、子どもたちに手作りの紙芝居を演じた。それが「どろぼうがっこう」などの優れた絵本を生み、絵本作家の道へと歩んだ。

 「だるまちゃん」シリーズなど、おおらかでユーモラスな作風で幅広い層に愛された。


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