直木賞作家の古川薫さんが死去 山口・下関出身

死去した古川薫さん

 幕末から明治時代にかけての長州藩の人物を中心にした歴史小説で知られる、直木賞作家の古川薫(ふるかわ・かおる)さんが5日正午、血管肉腫のため山口県下関市の安岡病院で死去した。92歳。下関市出身。葬儀・告別式は7日午前11時から下関市楠乃2の551の115、下関典礼会館で。喪主は長男貴温(きみはる)さん。

 山口大を卒業し、中学教師を1年間務めた後、山口新聞社に入社。記者職の傍ら、長州藩の人々を題材とした歴史小説を執筆した。1970年、編集局長を最後に退社。地元を拠点に、作家活動に専念した。

 90年に「漂泊者のアリア」で直木賞を受賞した。


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