水俣病認定制度の見直しを、熊本 公式確認から1日で62年

水俣病被害者・支援者連絡会が開いた集会=30日午後、熊本県水俣市

 四大公害病の一つ、水俣病の公式確認から5月1日で62年となるのを前に、患者や被害者らでつくる水俣病被害者・支援者連絡会は30日、熊本県水俣市で集会を開いた。国の患者認定制度などに対する批判の声が上がり、見直しを求めるアピール文をまとめた。

 集会には約110人が参加。水俣病不知火患者会の森正直さん(67)は「重症者だけが患者ではない。苦しんでいる人々が数多く放置されている」と訴え、認定制度の基準を改めるよう求めた。2009年施行の水俣病特別措置法が定める健康調査を、国がまだ実施しないことも批判した。


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