体格差ある脳死肺移植に成功 岡山大、基準改正後初

体格差のある脳死肺移植手術に成功したと発表する、岡山大病院の大藤剛宏教授=28日午前、岡山市

 岡山大病院は28日、体格差のあるドナーから提供された肺の一部を移植する脳死肺移植に成功したと発表した。体格の一致を移植の条件としていた基準の改正後、国内初のケース。

 記者会見で、執刀した岡山大病院の大藤剛宏教授は「従来は体格が合わないと移植できなかったため、適合しない臓器は使われないことがあった。体の小さな人や子どもにも移植の可能性が広がる」と話した。

 移植を受けたのは岡山県内に住む50代の女性。肺が硬くなって縮んで働かなくなり、呼吸がしにくくなる間質性肺炎で治療を受けていた。


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