線量記録や研修、義務付けへ 厚労省、医療被ばく管理で

 放射線を利用した診療での医療被ばくの安全管理に関し、厚生労働省は27日、患者の被ばく線量の記録や医療従事者への研修を義務付ける方針を固めた。同日の有識者検討会で示し、おおむね了承された。これまで安全管理に関する法令上の明確な規定はなく、同省は今後、医療法の施行規則に盛り込む方針。

 厚労省によると、コンピューター断層撮影装置(CT)を使うなど、被ばく線量が比較的高い検査については、医療機関が患者個人の線量を記録した上で本人にも渡すよう規定。放射線診療の是非を判断したり、必要最小限の線量としたりするため、医師や歯科医師らへの研修を実施する。


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