セコマの米返品「違法」 6億円賠償命令、札幌地裁

 北海道を中心にコンビニ「セイコーマート」を展開するセコマ(札幌市)が不当に返品を繰り返したため損害を受けたとして、同社と子会社2社に米販売業「斎川商店」(茨城県桜川市)が計約18億7千万円の損害賠償を求めた訴訟で、札幌地裁は26日、3社に計約6億9千万円の支払いを命じた。

 湯川浩昭裁判長は判決理由で「(セコマ側は)優位な立場を利用し、原告に在庫リスクを転嫁した。不当に過大な不利益を受け入れさせており、返品は違法」と判断した。

 判決によると、斎川商店は1996年、セコマに米を納入する契約を結んだ。その後、販売期限が切れたことなどを理由に大量の返品が続いた。


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