公取委、統合懸念「伝えている」 FFGと十八銀に

 公正取引委員会の山田昭典事務総長は25日の記者会見で、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)と十八銀行(長崎市)の経営統合について、「競争上の懸念があることはこれまでにも伝えている」とし、現状での統合は難しいとの考えを示した。

 公取委は経営統合で長崎県内の融資シェアが大幅に高まり、借り手が他の金融機関を選ぶ選択肢が大幅に制限される恐れがあることを問題視している。

 融資シェアを下げるため、FFGと十八銀が債権を他の金融機関に一部移すことを決めた場合でも「判断にはそれなりの時間がかかると思う」とし、慎重な姿勢を見せた。


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