iPS心筋治療、結論持ち越し 厚労省、承認へ議論継続

 厚生労働省の再生医療評価部会は25日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った「心筋シート」を重症心不全患者の心臓に移植する大阪大の臨床研究を認めるかどうか審議したが、委員から安全性を慎重に検討する意見が出たため結論を次回以降に持ち越し、議論を継続することになった。

 iPS細胞を利用した再生医療はこれまでに、重い目の病気の患者に対して行われているが、今回の計画は、日本人の死因の第2位である心臓病に対する初の治療として注目されている。

 計画では、京都大が備蓄している拒絶反応が起きにくいiPS細胞を使い、厚さ約0・1ミリの心筋細胞シートを作製する。


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