神戸製鋼のデータ改ざんで捜査へ 虚偽表示容疑、東京地検と警視庁

神戸製鋼所東京本社=東京都品川区

 神戸製鋼所の製品データ改ざん問題で、東京地検特捜部と警視庁捜査2課が捜査に乗り出す方針を固めたことが25日、関係者への取材で分かった。不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いもあるとみて関係者から事情を聴き、全容解明を進める。

 米司法省も既に調査に着手しており、日本のメーカーへの信頼を失墜させた不正は、刑事事件に発展する可能性が高まった。

 神鋼が3月に公表した最終報告書などによると、アルミニウムや銅、鉄粉製品などの一部で、顧客の仕様を満たしたかのように強度などのデータを改ざんして出荷。問題がある製品の納入先は600社以上に及ぶ。


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