朝鮮学校弁護団が起訴を評価 京都地検、ヘイトスピーチ関連で

記者会見する朝鮮学校側の弁護団。左は事務局長の冨増四季弁護士=24日午後、京都市

 在日特権を許さない市民の会(在特会)の西村斉元幹部(49)を、京都地検がヘイトスピーチ(憎悪表現)を巡る刑事事件では初めて名誉毀損罪で在宅起訴したことを受け、告訴していた朝鮮学校側の弁護団が24日、京都市で記者会見を開き「被害の深刻さが世間に認知されてきた中で、犯罪を厳しく処罰しようという姿勢が示された」と評価した。

 事務局長の冨増四季弁護士は「これまでヘイトスピーチは悪口と見なされ、被害者にとっては名誉毀損でも、発言の真実性が争われず罰則の軽い侮辱罪に落とされていた」と説明。起訴について「刑事司法がしっかりと対応するという先例ができた」と強調した。


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