五味太郎さん、ベトナムで講演 子どもと絵本の関係語る

講演後、子どもたちと記念撮影する五味太郎さん(左上)=21日、ハノイ(共同)

 【ハノイ共同】「きんぎょがにげた」などの作品で知られる絵本作家の五味太郎さん(72)が21日、ベトナムの首都ハノイで講演した。子どもと絵本の関係について、大人が読むのを強制するのではなく、子どもが好きな本を選べるよう「選択肢をできるだけ増やす」ことが重要と指摘した。

 講演はベトナムで日本の絵本を普及させるプロジェクトの一環。五味さんは「子どもも大人も、自分が好きなものをいっぱい発見することが大事。絵本がそのスタートの一つになれたら」と話した。

 質疑応答で「あなたにとって絵本とは」との質問には「暮らしそのもの。描いている時が一番落ち着く」と答えた。


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