防衛省、イラク日報公表 1万5千ページ、「戦闘」記載も

2004年8月、イラク・サマワ宿営地付近の着弾地点を調べる陸上自衛隊員(防衛庁陸上幕僚監部提供)

 防衛省は16日、イラク復興支援特別措置法に基づき2004〜06年に派遣された陸上自衛隊部隊の日報を公表した。陸自の活動は「非戦闘地域」に限定されていたが、派遣された南部サマワの治安情勢分析として「戦闘が拡大」との表記があった。小野寺五典防衛相も公表後の記者団の取材に、「戦闘」との記載が「何カ所かあったと確認している」と述べた。

 自衛隊にとって初の「戦地」派遣の活動記録となる。日報公表により、当時の小泉政権の判断が適切だったのかを問う声が強まりそうだ。公表分は延べ435日分、1万4929ページに及ぶが、黒塗り部分も多い。


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