熊本・益城町で追悼式 激震の記憶抱え、前へ

熊本県益城町で開かれた熊本地震犠牲者の追悼式=15日午前

 熊本地震で震度7を2度観測し、43人の犠牲者が出た熊本県益城町は15日、追悼式を開いた。建物倒壊などによる「直接死」は県内最多の20人。更地が広がり激震の記憶が残る町で、遺族や住民らは再生を誓った。

 追悼式には遺族や住民ら約260人が参列し黙とう。妻益子さん=当時(72)=を震災関連死で亡くした無職久保征明さん(75)は遺族を代表し「震災を教訓に、さらに『人の命を大切に』『災害に強い町に』と願うことが、無念にも命を落とされた方々の思いを生かすことになると思います」と思いを述べた。

 西村博則町長は「町を元の姿に取り戻し、魅力ある町を目指す」と決意を語った。


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