30年までにリスク軽減を 医療安全の閣僚級サミット

東京都内のホテルで開かれた「第3回閣僚級世界患者安全サミット」=14日

 医療現場での安全向上を目指す「第3回閣僚級世界患者安全サミット」が14日、2030年までに世界中で医療事故のリスクを減らすために、実行するべき項目を盛り込んだ「東京宣言」を取りまとめた。日本では初開催で、13日からの2日間にわたる会合には44カ国の大臣や研究者ら計約500人が参加した。

 宣言では、政策において患者や家族の視点を取り入れることや、初期から高度に至る全ての医療で安全向上のための改革推進を提案。医療従事者の教育・訓練だけでなく、労働環境を整備する必要性も盛り込んだ。加藤勝信厚生労働相は「宣言は、安全の取り組みを進める原動力となる」と述べた。


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