「北海道開拓の父」島義勇を顕彰 札幌の基礎築いた佐賀藩士

北海道神宮で開かれた佐賀藩士島義勇の顕彰祭=14日午前、札幌市中央区

 幕末―明治初期に北海道の開発に貢献し「北海道開拓の父」と呼ばれる佐賀藩士島義勇(1822〜74年)の顕彰祭が14日、札幌市中央区の北海道神宮で開かれた。

 島は1869年、開拓使の主席判官に任命された。札幌市の碁盤の目状の街は、島の構想を基にしたとされ、佐賀では「七賢人」の一人として知られる。

 顕彰祭には札幌市民らのほか、佐賀県の山口祥義知事や佐賀市の秀島敏行市長など計約220人が参加。厳かな雰囲気の中、権宮司が祝詞を読み上げ、みこが神楽を奉納した。

 北海道神宮では島の命日にちなみ、1974年から毎年4月に慰霊や顕彰の催しが行われている。


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